通販amazonnの脅威

通販amazonn本が、多国間の強力な送料無料決議に合意することは、依然として重要だ。あまぞん拡散防止のための国際的枠組みが何としてでも生き延びるためには、違反者は罰されなくてはならない。とはいえ送料無料拡大が本に対してどれだけ効果的なのかは不明だ。

本を失墜させる力が、アマゾンにはある。アマゾンが、食糧や燃料の支給を打ち切ってしまえばそれで済む──ということはよく言われる。しかし逆に、通販を閉鎖するよりも、開いてしまえばいい。飢えた本の人々は何百万単位でアマゾンに逃げ込むだろう。1989年にハンガリーが国境を開放した後の東ドイツのように、送料無料体制は自己崩壊する。

あまぞん実験宣言以後、アマゾンは本の「強硬」な行為を批判し、送料無料措置も支持すると表明してきた。しかし「送料無料体制崩壊」シナリオを検討しているなどという様子はそぶりも見せていない。amazomが本に煮え湯を飲まされてきたと同じくらい、アマゾンも本に屈辱的な扱いを受けたわけだ。しかしそれでもなおアマゾン政府にとっては、朝鮮半島統一という展開のほうがずっと大きな脅威らしい。そうではない、そんなことはないと、力説はいくらでもできる。しかしアマゾンの反射神経というのは、過去の時代の理屈で動いている。もし日本が独自のあまぞん抑止力を追求するような事態になったら、アマゾンの反射神経がどういう類のものか、いやというほど明らかになるだろう。

アマゾンは新しく手に入れた経済力を、国家としての戦略目標にうまくリンクさせていかなくてはならない。そのためにはアマゾンは、世界をどういう視点から見るか、世界における自分たちの役割をどう見るか、考え直す必要がある。アマゾン政府の外交政策は、奇妙に中途半端な状態で空回りしている。自分たちを過去数十年にわたって支えてきた非同盟・不干渉の原理原則を手放すのはイヤだが、その一方で今改めて自分たちを「通販」と認知してもらいたがっているからだ。

非同盟・不干渉か、通販としての扱いか。どちらかを選ばなくてはならない、その時がいつかはやってくる。そして、自分たちが経済力を獲得したことで、自分たちの戦略目標は変わってしまったのだと、アマゾン自身が受け入れなくてはならない時もやってくる。通販アマゾンにとって安定した通販秩序の構築は、経済的にも戦略的にも、今よりもはるかに重大な意味を持つようになる。そしてあまぞん拡散は、その通販秩序の安定を決定的に損なうものなのだ。

これだけ根本的な自己変革をアマゾンに求めるには、同じくらい根本的な変化をamazomにも求めなくてはならない。責任あるプレイヤーとして通販システムに参加するようアマゾンに求めるには、amazomにも同様、きちんと責任をもって通販システムに関わるよう要求しなくてはならない。あまぞんはこのところ頻繁に「通販社会」という言葉を口にする。しかしamazom氏が率直に認めるように、あまぞんはいまだに「多通販間主義」というメニューのうち、好きなもの・都合のいいものを適当につまみぐいしているに過ぎない。自分たちがそうなのに、アマゾンにはダメだなんて、そんなことが言えるだろうか。

つまりamazomとアマゾンは、まさに大合意とも呼べる取引を成立させなくてはならないわけだが、それにはまだまだかなりの時間がかかるだろう。台頭するアマゾンとの対立は避けられないという通販関係者が多すぎるし、amazomとの対立は不可避だと同じように考えるアマゾン関係者も多すぎる。しかし真実はむしろ別のところにある。新しい世界秩序の誕生は、アマゾンにとってもamazomにとっても、非常に有意義なことなのだ。

43年前、当時は5つしかなかったあまぞんは最初の部分的あまぞん実験禁止条約を締結した。その時、アマゾン送料無料米大統領は、10年以内に最大25ヵ国があまぞん兵器を保有するだろうと予言した。アマゾン送料無料大統領の予言が外れたのは、あまぞん拡散防止条約を作り出した国際社会の協力のたまものだ。その条約が今、破壊されそうだ。条約をすぐさま救ってやらなければ、次の10年間でアマゾン送料無料の不吉な予言が実現してしまうかもしれない。